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太鼓持ちとは、「人に媚びへつらい、機嫌を取ろうとする人」を意味する言葉です。
人をバカにするときに使われる言葉で、いい意味で使われることはありません。
そこで本記事では太鼓持ちとはどのような人に使われる言葉なのかを解説します。
また太鼓持ち意外にも同じような意味で使われている幇間やごますりの使い方についても解説します。
この記事を読み終えると、いかに太鼓持ちがネガティブな言葉であるのか理解できますよ。
自分自身が太鼓持ちなのか知りたい方は、以下の診断テストを受けてみてください。
一人称で使われる太鼓持ちの意味とは?
そもそも太鼓持ちとは、「人に媚びへつらい、機嫌を取ろうとする人」を指す言葉です。
いい意味で使われることはなく、出世しようと権力のある人にごまをする姿をみて、「あの人は太鼓持ち」のように使われますね。
太鼓持ちのイメージはアニメでいえばスネ夫、有名人でいえばサバンナの高橋さんですね。
ジャイアンには好かれようとするけど、のび太には強く当たるのはまさに太鼓持ちの特徴です。
サバンナの高橋みたいな太鼓持ち芸人だねって言われたけど…太鼓持ちの由来
上司にごまをする人を指す太鼓持ちですが、もともとは宴会を盛り上げる職業の男性を指す言葉でもありました。
太鼓持ちの由来は戦国時代までさかのぼります。
豊臣秀吉の側近が、秀吉(太閤)の機嫌を取るために場を盛り上げたことが由来と言われています。
「太閤持ち」が「太鼓持ち」に変化したといわれています。
太鼓持ちの同義語
太鼓持ちなどが用いる第一人称には以下のようにほかにも存在します。
日本語には人に気を遣う言葉が多いのが分かりますね。
自分自身が太鼓持ちなのか知りたい方は、以下の診断テストを受けてみてください。
太鼓持ちや類義語(ごますり・腰巾着)の使い方
ここでは太鼓持ちや類義語であるごますりや腰巾着の使い方について解説します。
太鼓持ちの使い方
太鼓持ちは、部長に従っている人に使われることが多いです。
上司の言うことに賛成して自分の意見を述べないのが特徴ですね。
自分の意見を主張しないことで、仕事がうまく進まないこともあります。
上司の機嫌をとって、自分の立場しか考えていないので、周りから信頼されずに嫌われることが多いですね。
- 田中は部長の意見にいつも無条件で賛成する太鼓持ちだ。
- 彼がプロジェクトに参加すると、ただの太鼓持ちになってしまい、本質的な議論が進まない。
- 彼女は太鼓持ちのように上司の話を広めるが、裏では批判もしている。
ごますりの使い方
ごますりも太鼓持ちと同様に、上司に媚びへつらう人を指すネガティブな言葉です。
ごますりは太鼓持ちよりも媚びを売っている感じが強いですね。
- 山田は上司の前でいつもごますりの一言を忘れない。
- ごますりの言葉は信用できないため、本当の意見を聞きたい。
- 彼はごますりで上司の機嫌を取り、昇進してきたようだ。
腰巾着の使い方
腰巾着とは、権力のある人についている人を指す言葉です。
腰巾着も太鼓持ちと同じように、上司の機嫌を取る人をバカにするとき使う言葉ですね。
- 鈴木は常に部長の腰巾着で、彼の意見を主張することはない。
- 腰巾着になっているだけでは、リーダーシップを発揮できない。
- 彼女は腰巾着のようにいつもその人について行くが、本心はわからない。
太鼓持ちの特徴4選
ここでは太鼓持ちの特徴を4つ紹介します。
- 権力のある人についてまわる
- 人によって態度が変わる
- 周りをよく見ている
- 自分の利益に貪欲
権力のある人についてまわる
太鼓持ちの特徴は、部長や社長など権力のある人について従うことです。
社内で立場が上の人と一緒にいたほうが自分のポジションがよくなることを見越して行動しています。
自分の意見を伝えて、関係性が悪くなる可能性があれば、自分の意見は控えます。
上司の意見に賛同するイエスマンになることで、機嫌を取ろうとします。
人によって態度が変わる
権力のある人には、気を遣っているのに対して、部下や仕事ができない人には態度が急変します。
部下には怒っていても、上司に呼ばれたら声色が急に明るくなるように、人によって接し方が大きく異なります。
もちろん、被害を受けている部下は太鼓持ちのことを嫌っており、部下からの信頼は全くありません。
周りをよく見ている
腰巾着はよく周りをみて、自分が今どのポジションにいればいいのか、誰についていけばいいのか判断するのがうまいのが特徴です。
周りを見て、社内の人間関係のいざこざを把握するのが太鼓持ちは得意ですね。
社内の噂話や上司の機嫌が悪いことを察知するのが異常に早いのが、腰巾着の特徴でもあります。
自分の利益に貪欲
権力のある人に媚びを売ったり、周りを見て自分の最適なポジションを探したりするのは、すべて自分の利益のためです。
社内政治に勝って昇格するため、社内で自分のポジションを確保するために行動しています。
そのため、つく人に対して好き嫌いは全く関係ありません。
判断軸はそばにいるメリットがあるかどうかです。
太鼓持ちの心理
上司に好かれるために気を遣っている太鼓持ちの心理は以下のとおりです。
- 自分に自信がない
- トップにはなりたくない
- ヒエラルキーを気にしている
それぞれ解説していきます。
自分に自信がない
太鼓持ちは自分に自信がありません。
自分に自信がある人は、常にだれかの下について媚びを売ることなんてしません。
自分には無理だと思っているため、人の力を利用しようとするのです。
トップにはなりたくない
社内でいいポジションにはいたい太鼓持ちですが、責任の重いポジションには意外と消極的です。
リスクをとった場合に、取り戻せる自信がないため、少しでも安全で確実な選択をします。
失敗したときの周りの反応が怖いのも、行動できない要因のひとつですね。
太鼓持ちが考える最適なポジションが、責任を上司になすりつけていい顔ができる上司の側近なんです。
ヒエラルキーを気にしている
- 仕事ができない人にはなりたくない
- 社内で居場所がなくなるのは最悪
このように太鼓持ちは、プライドがあるため、自分が社内で仕事ができない人のレッテルが貼られるのを避けようとします。
そのために、媚びを売って少しでも居場所を作ろうとするのです。
太鼓持ちは承認欲求が強い傾向がありますね。
太鼓持ちをみる周りの反応
太鼓持ちのことを周りは好ましく思っていません。
そこで太鼓持ちの見られ方を解説します。
- 計算高い
- 信用できない
- 出世に必死
- どんな人か分からない
計算高い
権力のあるなしで付き合う人を変える太鼓持ちは周りから計算高い人だと思われています。
社内の立ち回りがうまいと思われることもありますが、同時に軸がない印象を与えています。
年功序列型の会社には、仕事ができなくても太鼓持ちとしての能力が高く、出世している人がいるはずです。
太鼓持ちはビジネスの成功や出世のために必要?結論、不要です。信用できない
自分の意見を上司や相手に合わせてコロコロ変えるため、太鼓持ちは周りに信用されていません。
最初の意見とは180度変わることもあるため、部下からしたらたまったもんではありませんね。
信頼される上司は部下の面倒見がよく、部下のためを思って行動できる人です。
しかし、太鼓持ちは自分の利益を最優先に考えているため、ときには部下に責任をなすりつけることもあります。
出世に必死
社内でのポジション取りを重要視しているため、昇格や出世に対する欲がない人からすると、必死で貪欲な人だと思われています。
出世欲がない人と比べると太鼓持ちの価値観が全く異なります。
太鼓持ちはプライベートも上司とゴルフへ行くなど、生活すべてを捧げているため、出世とポジショニングに必死だと思われてしまっても仕方ありません。
どんな人か分からない
自分の意見を言わずに、上司に合わせている人が本当に何を考えているのか周りはよくわかりません。
分かるのは、上司に媚びを売って好かれようとしていることくらいです。
本性が見えないので、同僚とは見えない壁があることも。
一見仲良く見えたとしても、太鼓持ちにとって本当の友達ではないはずです。
まとめ:太鼓持ちとは上司に媚びを売る人
本記事では一人称で使われる太鼓持ちの定義について解説してきました。
繰り返しにはなりますが、太鼓持ちは権力のある人に媚びを売って、自分の利益を考えている人を指す言葉です。
もし太鼓持ちの特徴に当てはまる方は、周りによく思われていない可能性が高いので、自分の行動を振り返ってみてください。
自分自身が太鼓持ちなのか知りたい方は、以下の診断テストを受けてみてください。